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資金調達の事例 :「一般貨物運送事業者のケース」

資本金500万円での一般貨物自動車運送業者の会社設立

2007年9月

当事務所に一般貨物自動車運送事業の会社を作りたいとお客様が訪問しました。

「何箇所か事務所を訪問したのですが、相談料を取るだけで、すべての事務所で無理と言われ、ここに来ました」

話を伺ったところ、急な起業のため資本金として500万円を用意するのが精一杯だということでした。

500万円を個人資産で用意した。

それだけで、普通の会社員から考えたら凄いことです。さぞや苦労したのでしょう。

しかし、新規に一般貨物自動車運送業の許可を取ることを考えると、全然資金が足りません。

理由は、一般貨物自動車運送業の許可には、トラックが5台以上必要だからです。

普通に考えれば、トラック5台の購入費用、そしてそれを運転する人材の雇用等に必要な人件費、それに事務所や駐車場の保証金、地代家賃を考えれば、最低1,500万円程度の用意しなければ事業を行うことができません。

「先生、最低1,000万円の資金調達が必要です。可能でしょうか?」

心配そうに相談されました。

私は、お客様のこれまでの事業経験、得意先予定の会社との予想売上高等の打ち合わせに入り、確信しました。

勝てる。

資金調達タイミングと許認可タイミングをしっかり計算すれば、資本金500万円でも、このビジネスを軌道に乗せることは可能。

「受任しましょう。当事務所なら銀行融資で最高2,500万円を調達することが可能だと思います。勿論、減額される可能性を考慮し、最低1,000万円の調達を目指します」

「本当ですか!?

私について来てくれている、得意先や社員達10人の未来がかかっているのです。

もし可能ならば、私たちは救われます」

詳しく聞くと、これまで勤めていた会社が買収され、社員一同、新しい経営陣との相性が悪く独立することを決めたということでした。

多くの人たちの人生を賭けた戦いです。

他の事務所では荷が重すぎるでしょう。

早速、当事務所は顧問事務所として就任することになりました。

許可の取得、そして年末営業

2007年11月末

念願の一般貨物自動車運送事業の許可が下り、12月の年末商戦に間に合いました。

資金調達も第1陣の1,500万円が予定通り実行されました。

早速、得意先からの発注が始まり、フル稼働で操業が始まりました。

「先生のお蔭で、ここまで漕ぎ着けました」「いや、皆さんの努力の賜物です」

しかし、私たちは楽観をしませんでした。

何故なら、12月の年末商戦の繁忙期の後、1月、2月と閑散期を迎えることになります。

売り上げの回収スケジュールを考慮すると、2月の末日には資金ショートを迎えてしまいます。

銀行から提示された第2陣1,000万円の追加資金供給の条件は、年末の売り上げを予定通り上げることが条件です。

2008年1月中旬

私たちは追加資金の要請をしました。

社員一同の努力、外注先の協力、得意先が約束を守ってくれたこと等もあり、無事第2陣の1,000万円の融資を受けることができました。

これで事業が軌道に乗るはずです。

私たちは、ここでやっと安堵できました。

しかし、

私たちの予想を裏切り、時代は残酷にも激動に向けて動き出したのです。

サブプライム問題の勃発、原油価格の高騰

2008年2月末

米国の低所得者向け住宅ローンが焦げ付き、後の経済危機として世界を席巻することになるサブプライム問題が勃発しました。

これに伴い、先物市場に変動が生じ、原油の値段が高騰し、ガソリン・軽油価格が暴騰しました。

大変なことです。

仕事をしても仕事をしても、利益率がどんどん悪くなっていきます。

誰しもが予想できない緊急事態となりました。

ついに採算ラインを割り込みました。

追加資金の調達が必要です。

しかし、既に最高額の2,500万円を調達し、これ以上の調達にはさすがに銀行も応じるのは難しい状況になってしまいました。

この時、日本政府は、緊急経済対策として「セーフティーネット」融資を発動しました。

この「セーフティーネット」とは、

原油高の影響により利益率等が減少した企業に低金利で緊急資金を補充するという政策です。

「先生、セーフティーネットの適用を受けたい」

無理だ。

残念なことですが、セーフティーネットの認定を受けるためには、開業して1年以上の開業実績が必要なのです。

この会社が一般貨物自動車運送事業者の許可を取得したのが2007年11月末。

まだ、半年も経過していない。

「先生、収益は改善できる!でも、あと2ヵ月間の資金が足りない!」

それは、まさに悲鳴でした。

売り上げは右肩上がりに上がっている。

社員も努力している。

しかし、ガソリン高で利益率が大きく落ち込み、資金がショートしてしまう。

私は、結論しました。

「社長、国民生活金融公庫(現:日本政策金融公庫)から、創業融資を調達しよう」

私たちの方針は決定しました。

しかし、本来、国民生活金融公庫の創業融資は資本金の2倍が上限。

既に、銀行融資が2,500万円。

きつい。

私たちは、国民生活金融公庫に「セーフティーネット」の対象業種で条件を満たしていながら、創業が1年未満を理由にその制度の恩恵にあずかれないのは理不尽だとうったえました。

私たちの売り上げは確実に伸びている。

そう主張し、改善計画を提出しました。

2008年4月

国民生活金融公庫のはからいで、無事700万円の追加資金を受けることができました。

融資条件は、無担保無保証人という非常によい条件で、私たちは感謝しました。

この融資のお蔭で、私たちはまた危険な局面を乗り切り、原油高の中、利益率を下げながらも、売り上げ高を増加させることで耐えしのいでいきました。

しかし、ここからが本物の危機だったのです。

経済危機勃発

2008年9月

アメリカ発、リーマンブラザーズの破たんから始まった経済危機は、止まることがありませんでした。

どんどん、

どんどん、

経済が悪化していきます。

底が見えません。

私たちの周りの運送事業者たちがみるみる潰れていきました。

2008年11月には、中小零細運送事業者の倒産数は数えたくないくらいに目を覆う有様です。

当然、私たちにもこの経済危機は容赦なく降りかかってきました。

でも、日本政策金融公庫(2008年9月に国民生活金融公庫から改組されました)から700万円の追加融資を受けていたことで乗り切ってこれました。

確かに経済危機は悪化の一途を辿っていますが、暗い話だけではありません。明るい話題としては、原油高の改善が始まりました。

なんとか、今年も年末商戦を迎えられそうです。

しかし、また年明けの2月末頃資金が足りなくなってしまいます。

「先生、どうする?」

確かに、きつい。

しかし、私には勝算がありました。

社員一同が頑張ったおかげで、売り上げ高は決して悪くない。そして、原油高がやっと改善されてきた。

そして何より、

一般貨物自動車運送事業の許可を受けてから、

ついに、

1年が経過したのです!

今こそ、「セーフティーネット」の申請条件が整ったのです。

私たちは、1ヶ月の差で間に合ったのです。

早速、銀行にセーフティネットで2,000万円の追加融資を要請しました。

勿論、激しい戦いでした。

2009年2月末

銀行からセーフティネットによる融資が満額2,000万円実行されました。

私たちは守り切ったのです。

金融市場の安定化に向かって

2009年5月現在

オバマ大統領や、各国の努力により、すべての産業に大なり小なりの傷跡を与えながらも緩やかに経済は回復基調に向かい始めました。

この会社は、同業他社が壊滅と言っていいダメージを受けたことにより、強力な資金調達に成功したことを背景に、廃業した同業他社の仕事の中で良い案件だけ引き継ぎながら、確実に損失を圧縮し、改善しつつあります。

創業助成金として、総額200万円の助成金も受けることができました。

結果として現在、この会社は資本金500万円でありながら、創業から約1年半の間に、

総額5,200万円(助成金を含めると5,400万円)もの資金調達に成功したのです。

他のコンサルタントで、この大きな仕事をこなせたでしょうか?

これこそが、

会社設立Webの底力なのです。

他に真似のできないコンサルティングが、ここにあります。

そう、

お客様が頑張る限り、会社設立Webは絶対に負けないのです。

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